- Kindle端末の容量はどれを選ぶべき?
- 容量ごとにそれぞれ何冊の電子書籍が入るのか具体的な数値が知りたい!
- Kindle端末は16GBで十分ってよく聞くけれど、本当?
これからKindle端末の購入を検討されている方は容量を何GBにするかで悩んでいるのではないでしょうか?
特に人気モデルのKindle Paperwhiteは通常モデル(16GB)とシグニチャーエディション(32GB)に分かれているで、余計に悩みますよね。
そこで本記事では、「8GB」「16GB」「32GB」の容量ごとに小説、ビジネス書、漫画がどれくらいの冊数格納できるのか検証してみました。
先に本記事の結論として検証結果をお伝えすると、以下の表のようにまとめられます。
8GB | 16GB | 32GB | |
---|---|---|---|
小説 | 1,979冊 | 4,247冊 | 8,673冊 |
ビジネス書 | 988冊 | 2,120冊 | 4,329冊 |
漫画 | 93冊 | 200冊 | 409冊 |
- 小説やビジネス書を中心に読むなら16GBで十分
→Kindle Paperwhiteの16GBはこちら - 漫画をたくさん読みたいなら容量が最も大きい32GBを選ぶ
→Kindle Paperwhiteの32GBはこちら
本記事を読んでいただければ、Kindle端末を購入する際の容量選びで迷わなくなりますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
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Kindle端末の容量は全部で4種類
Kindle端末の容量は「8GB」「16GB」「32GB」「64GB」の4種類があります。
2024年10月より「8GB」の容量が廃止されました。「8GB」のモデルは中古で購入可能なので、一応記載しています。
この容量の大小によって、Kindle端末に保存できる本の冊数が異なります。
現在、Kindle端末には「Kindle(無印)」「Kindle Paperwhite」「Kindle Scribe」「Kindle Scribe Notebook Design」の4モデルが展開されており、以下の表に容量と価格の関係をまとめました。
容量 | Kindle(無印) 第11世代-2024年 | Kindle Paperwhite 第12世代 | Kindle Scribe | Kindle Scribe Notebook Design |
---|---|---|---|---|
16GB | 19,980円 | 27,980円 | 51,980円 | 56,980円 |
32GB | – | 32,980円 | 54,980円 | 59,980円 |
64GB | – | – | 59,980円 | 64,980円 |
通常のモデルに加えてキッズモデルも販売されており、「Kindleキッズモデル」が16GB、「Kindle Paperwhiteキッズモデル」が8GB・16GBから選べるようになっています。
【容量比較】8GB/16GB/32GBにはそれぞれ何冊入る?
では、実際にKindle端末の「8GB」「16GB」「32GB」の容量ごとに、小説やビジネス書、漫画をどれくらい格納することができるのかを見ていきましょう。
と、その前にお伝えしておきたいのですが、Kindle端末に表記されている容量はまるまる使えるわけではありません。
「8GB」「16GB」「32GB」と記載されている容量はシステム関連にも使われているので、実際の容量はもっと少ないです。
実際に私が保有している「8GB」「16GB」「32GB」の実機の画面をお見せしますね。
実際のストレージを確認すると、
- 8GB→6.23GB
- 16GB→13.37GB
- 32GB→27.3GB
しか利用できないことがお分かりいただけると思います。
なので、今回の検証では実際に使用できる容量をもとに算出しています。
前置きが長くなってしまいましたが、「8GB」「16GB」「32GB」の容量ごとに、小説、ビジネス書、漫画が何冊入るのか検証してまとめた結果がこちらです。
8GB | 16GB | 32GB | |
---|---|---|---|
小説 | 1,979冊 | 4,247冊 | 8,673冊 |
ビジネス書 | 988冊 | 2,120冊 | 4,329冊 |
漫画 | 93冊 | 200冊 | 409冊 |
小説やビジネス書であれば8GBでも多くの電子書籍が格納できますが、容量が大きい漫画になると保存できる数が少なくなりますね。
64GBについては検証しておりませんが、おおよそ32GBの倍の冊数が格納できると考えてください。
小説|16GBでも数千冊入る
小説は容量が小さい16GBでも数千冊格納することができます。
今回の検証では、以下の小説10冊の容量を平均して算出しました。
タイトル | 著者 | ページ数 | 容量(KB) |
---|---|---|---|
余命10年 | 小坂流加 | 304 | 716 |
何者 | 朝井リョウ | 273 | 1,510 |
桜のような僕の恋人 | 宇山佳佑 | 283 | 3,544 |
とんび | 重松清 | 420 | 2,133 |
マネーロンダリング | 橘玲 | 495 | 798 |
同志少女よ、敵を撃て | 逢坂冬馬 | 493 | 6,005 |
夜行 | 森見登美彦 | 234 | 2,420 |
夢をかなえるゾウ | 水野敬也 | 410 | 9,158 |
告白 | 湊かなえ | 237 | 1,323 |
コンビニ人間 | 村田沙耶香 | 133 | 3,871 |
平均 | 328 | 3,148 |
上記10冊の小説の容量の平均値は3,148KBです。
「8GB」に入る冊数……6,230,000KB÷3,148KB=1,979冊
「16GB」に入る冊数……13,370,000KB÷3,148KB=4,247冊
「32GB」に入る冊数……27,300,000KB÷3,148KB=8,673冊
小説をメインで読まれる方は8GB/16GBでも十分です!
ビジネス書|16GBでも十分
ビジネス書は小説と比べて図解や装飾が入るため1冊当たりの容量は少し大きくなりますが、それでも16GBで十分です。
今回の検証で使用した10冊がこちら。
タイトル | 著者 | ページ数 | 容量(KB) |
---|---|---|---|
人を操る禁断の文章術 | DaiGo | 202 | 9,136 |
苦しかったときの話をしようか | 森岡毅 | 288 | 6,068 |
人生の勝算 | 前田裕二 | 168 | 2,680 |
敗者のゲーム | チャールズ・エリス | 269 | 10,646 |
より少ない生き方 | ジョシュア・ベッカー | 261 | 1,096 |
嫌われる勇気 | 岸見一郎 古賀史健 | 259 | 9,465 |
人生がときめく片付けの魔法 | 近藤麻理恵 | 211 | 1,067 |
幸福の資本論 | 橘玲 | 279 | 9,483 |
転職2.0 | 村上臣 | 245 | 5,684 |
スタンフォード式最高の睡眠 | 西野精治 | 209 | 7,743 |
平均 | 239 | 6,307 |
上記10冊のビジネス書の容量の平均値は6,307KBです。
小説で求めた時と同じように計算すると、以下のようになります。
「8GB」に入る冊数……6,230,000KB÷6,307KB=988冊
「16GB」に入る冊数……13,370,000KB÷6,307KB=2,120冊
「32GB」に入る冊数……27,300,000KB÷6,307KB=4,329冊
ビジネス書によっては10MB(10,000KB)を超える本もありますが、それでも多くの冊数が入るのでほとんどの方は16GBでも問題ないですね!
【参考】私が過去に利用していたKindle Paperwhite(第10世代)の8GBには計120冊の小説やビジネス書が入っていますが、これでも1.08GBしか使用していません。
漫画|たくさん読むなら32GBを推奨
最後に1冊あたりの容量が大きい漫画の検証結果を見ていきましょう。
今回の検証で利用した漫画10冊がこちら。(全て1巻の情報を基にしています)
タイトル | 著者 | ページ数 | 容量(KB) |
---|---|---|---|
ONE PIECE | 尾田栄一郎 | 208 | 67,686 |
左ききのエレン | かっぴー | 212 | 50,471 |
ダイヤのA | 寺嶋裕二 | 199 | 103,069 |
名探偵コナン | 青山剛昌 | 181 | 64,966 |
進撃の巨人 | 諫山創 | 192 | 101,902 |
BLEACH | 久保帯人 | 192 | 44,224 |
NARUTO | 岸本斉史 | 188 | 54,500 |
鬼滅の刃 | 吾峠呼世晴 | 197 | 57,972 |
新テニスの王子様 | 許斐剛 | 184 | 63,964 |
東京喰種 | 石田スイ | 225 | 58,828 |
平均 | 198 | 66,758 |
上記10冊の漫画の容量の平均値は66,758KBです。
それぞれの容量ごとに漫画が何冊入るのかを計算してみた結果がこちら。
「8GB」に入る冊数……6,230,000KB÷66,758KB=93冊
「16GB」に入る冊数……13,370,000KB÷66,758KB=200冊
「32GB」に入る冊数……27,300,000KB÷66,758KB=409冊
漫画の場合、小説やビジネス書と比べて1冊あたりの容量がかなり大きくなるので、16GBだと物足りない人が多いのではないでしょうか。
漫画をたくさん読みたい方は32GBを購入しましょう!
Kindle端末の容量を選ぶ際の注意点
Kindle端末の容量について、小説やビジネス書、漫画がそれぞれ何冊くらい入るかイメージできるとだいぶ選びやすくなったのではないでしょうか。
ただし、容量選びに関してはいくつか注意点がありますので、以下の3点だけでも押さえておきましょう。
Kindle端末購入後に容量を追加することはできない
Kindle端末の容量は後で追加することはできません。
最初はとりあえず「16GB」にしておいて、後から必要になったらお金を払って「32GB」に変更するといったことはできないので、容量が心配な人は「32GB」を選択することをおすすめします。
Kindle(無印)とキッズモデルは16GBのみしか選べない
エントリーモデルのKindle(無印)とキッズモデルは「16GB」の容量しか用意されていません。
Kindle(無印)は第11世代から解像度が300ppiに上がり、漫画も読みやすいモデルに生まれ変わりました。
ただし、「16GB」だと漫画は200冊程度しか格納できないので、漫画をたくさん読みたい方は上位モデル端末の「32GB」を購入しましょう。
端末から本を削除して容量を調整することは可能
もし、Kindle端末の容量がいっぱいになってしまったら、Kindle端末から本を削除することで容量を調整することが可能です。
Kindle端末からダウンロードした本を削除することで容量が空くので、新たに本を保存できるようになります。
Kindle端末から電子書籍を削除したとしても、Amazonのクラウド上にはデータが残るので安心してください。
なので、容量を空けるためにKindle端末から削除した本をもう一度読みたくなったら再度ダウンロードすれば読み直せます。
ただし、Amazonアカウントから本を削除してしまうと、完全にデータが消失してしまいます。この場合、読み直したくても新しく再度電子書籍を購入しなければならないので、気をつけてください。
Kindle端末の容量の選び方
本記事の検証を通じて、「8GB」「16GB」「32GB」の容量にどれくらいの本が格納できるのかイメージを掴んでいただけたのではないかと思います。
8GB | 16GB | 32GB | |
---|---|---|---|
小説 | 1,979冊 | 4,247冊 | 8,673冊 |
ビジネス書 | 988冊 | 2,120冊 | 4,329冊 |
漫画 | 93冊 | 200冊 | 409冊 |
基本的には自身がどのような種類の本をどれくらいKindle端末に保存したいかという観点で容量を選んでいただければ大丈夫です。
最後に16GBの容量で十分な人と32GBの容量が必要な人の特徴をそれぞれ明記しておきますので、ぜひ参考にしてください。
16GBの容量で十分な人
以下の条件に当てはまる方はKindle端末の容量は16GBで十分です。
- 小説やビジネス書といったテキスト主体の本を中心に読む
- 漫画や雑誌などの容量が重いものはスマホやタブレットで閲覧する
- 容量がいっぱいになった時に本を入れ替えることに抵抗がない
- 読み放題のサービスを中心にKindle端末を活用する
これまで述べてきたように小説やビジネス書などのテキスト主体の本であれば、1冊当たりの容量も比較的小さいので「16GB」でも数千冊保存することが可能です。
なので、Kindle端末で漫画を読まない方や漫画を読むときはスマホやタブレットを活用する方は「16GB」を選んでいただいて問題ありません。
また、先ほど説明したとおり、Kindle端末から電子書籍を削除することで新たに本を保存することができるので、仮に容量がいっぱいになったとしても本を入れ替えるのに抵抗がない方も「16GB」を選んで大丈夫でしょう。
同じ要領で、Prime ReadingやKindle Unlimitedなどの読み放題サービスを中心に利用される方は、上限の20冊を超えると本を返却しないといけない仕組みになっているので、そこまで容量の心配がいりません。
個人的には漫画をたくさん読まない方であれば「16GB」で十分だと思っています!
32GBの容量が必要な人
一方、以下の条件に当てはまる方は「32GB」を選んでおくことをおすすめします。
- 漫画をたくさん読む
- その他容量が大きい電子書籍を読む(雑誌、技術書など)
- 容量を心配することなく長期でKindle端末を活用したい
漫画や雑誌、技術書などの容量が大きい電子書籍は「16GB」だと足りなくなる可能性があるので、余裕を持って「32GB」を購入しておきましょう。
また、多読家の方で容量を心配せずに長期でKindle端末を利用したいと考えている方も「32GB」を選んでおくのはアリだと思います。
ちなみに、Kindle Paperwhiteの通常モデル(16GB)とシグニチャーエディション(32GB)の価格差は5,000円です。
Kindle Paperwhiteについては下記の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
Kindle端末の容量に関するよくある質問
Kindle端末の容量に関するよくある質問をまとめました。
- Kindle端末で空き容量を確認する方法は?
-
Kindle端末の「設定」→「端末オプション」→「詳細オプション」→「ストレージ管理」より空き容量を確認することができます。
- Kindle端末の容量が不足した時の対処法は?
-
Kindle端末の容量が不足した時はKindle端末上の不要な電子書籍を削除しましょう。Amazonのクラウド上にはデータが残りますので、端末から削除した電子書籍は再度ダウンロードして読むことが可能です。
Kindle端末の「設定」→「端末オプション」→「詳細オプション」→「ストレージ管理」→「アイテムを選択して削除」より不要な電子書籍をKindle端末上から削除することができます。
また、容量がいっぱいになったタイミングで新しいKindle端末に買い替える選択もアリです。
- Kindle端末の容量を増やすことはできますか?
-
いいえ。Kindle端末はSDカードなどの外部メモリを接続して容量を増やすことができません。
容量に不安がある方はあらかじめ大きい容量の端末を購入しておくことをおすすめします。
まとめ:小説やビジネス書が中心なら16GBで十分
以上、Kindle端末の容量に関して具体的な数値を交えながら「8GB」「16GB」「32GB」の選び方を紹介させていただきました。
初めてKindle端末を購入する際は容量選びで戸惑う部分もあると思いますが、具体的にどれくらいの冊数が保存できるのかイメージできると選びやすくなったのではないかと思います。
記事内では細かい部分もお伝えさせていただきましたが、基本的には以下の基準で選んでいただければOKです。
- 小説やビジネス書を中心に読むなら16GBで十分
→Kindle Paperwhiteの16GBはこちら - 漫画をたくさん読みたいなら容量が最も大きい32GBを選ぶ
→Kindle Paperwhiteの32GBはこちら
ぜひ本記事を参考にして、適切なKindle端末の容量をお選びください。
それでは素敵なKindleライフを!