2022年9月26日に発売された「Kobo Clara 2E」。
Kobo Claraは楽天Kobo端末においてエントリーモデルの位置付けですが、2Eより防水機能が搭載されるなど着実な進化を遂げています。
本記事では、これまでに累計で7台以上の電子書籍端末を利用してきた私がKobo Clara 2Eの使用感をレビューさせていただきます。
前モデル(Kobo Clara HD)からの進化点やイマイチな点なども包み隠さずに紹介させていただきますので、Kobo Clara 2Eを購入しようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
2024年4月に当モデルは発売終了となりました。現在はメルカリでお買い求めいただけます。
【新モデル】≫Kobo Clara BWとKobo Clara Colour
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Kobo Clara 2Eの外観
まずはKobo Clara 2Eの外観から。正面のベゼルは黒色で細く、非常にシンプルなデザインとなっています。
背面のカラーはディープオーシャンブルーで、左上に電源ボタン、右上にRakuten koboのロゴマークがあしらわれています。
サイズは6インチと電子書籍リーダーの部類では小さく、重さも172gと軽いです。【参考:iPhone15…171g】
紙の本と並べて比べると、一般的なビジネス書よりは一回り小さく、文庫本とほぼ同じサイズ感。
非常にコンパクトなサイズなので、手が小さい私でも十分片手で掴めます。
長時間手に持って読書を続けたとしても疲れることはありません!
解像度も300ppiあるので、文字もくっきりと美しく表示されています。
Kindle端末も楽天Kobo端末も解像度が高いモデルは300ppiが最大ですので、読みやすさはバッチリです!
ちなみにKobo Clara 2EはKobo史上初の環境に配慮した電子書籍リーダーです。端末外装の約85%に再生プラスチックとオーシャンバウンドプラスチック、パッケージには再生資源が使用されています。
前モデル(Kobo Clara HD)との違い
Kobo Clara 2EはKobo Clara HDの後継モデルです。
具体的に前モデルからどう進化したのかを知るために両者を比較してみましょう。
Kobo Clara HD | Kobo Clara 2E | |
---|---|---|
発売年 | 2018年6月 | 2022年9月 |
価格 | 15,180円 | 20,900円 |
ディスプレイ | 6インチ | 6インチ |
タッチスクリーン | Carta E Ink HD | Carta E Ink HD 1200 |
解像度 | 300ppi | 300ppi |
容量 | 8GB | 16GB 容量UP |
フロントライト | ComfortLight PRO | ComfortLight PRO |
サイズ | 157×111×8.3mm | 159×111×8.3mm |
重さ | 166g | 172g |
バッテリー | 数週間利用可能 | 数週間利用可能 |
充電ケーブル | micro USB | USB-C |
防水機能 | 非対応 | 対応 IPX8等級 |
端末カラー | ブラック | ディープオーシャンブルー |
細かな変化はいくつかありますが、大きく進化したところは以下の3点。
素晴らしい順当な進化ではありますが、価格も5,000円ほど高くなっています。
容量が16GBに拡大
前モデル(Kobo Clara HD)の容量は8GBでしたが、Kobo Clara 2Eの容量は16GBに拡大しています。
容量は端末本体に格納できる電子書籍の冊数に影響するため、本をたくさん読みたい人にとっては安心材料となります。
楽天ブックスの公式によると、8GBと16GBで格納できる本の冊数は以下のとおり。
8GB | 16GB | |
---|---|---|
テキストベースの本 | 約6,000冊 | 約15,000冊 |
コミック | 約150冊 | 約375冊 |
小説やビジネス書などのテキストベースの本であれば、8GBでもたくさん格納できましたが、コミックだと8GBでは物足りない人もいると思います。
Kobo Clara 2Eは前モデルよりも2倍以上の電子書籍を格納できるようになったので、この点は嬉しい進化です。
充電ケーブルがUSB-Cに変更
前モデルのKobo Clara HDの充電ケーブルはmicro USBでしたが、Kobo Clara 2EはUSB-Cに変わっています。
ここ数年に発売されたガジェットはUSB-Cが主流ですし、Kobo Clara 2EもUSB-Cになったことで充電ケーブルを使いまわせます。
充電する回数こそ少ないですが、充電ケーブルを減らせる可能性があるのは地味に嬉しいポイント!
防水機能を搭載
Kobo Clara 2Eは防水機能も搭載されています。
防水性能はIPX8等級で深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がないレベルです。
そのため、お風呂に持ち運んで湯船に浸かりながら読書を楽しむこともできますし、外に持ち運んだ際に水に多少濡れても心配する必要がありません。
防水機能はついていますが、湯船に沈めながら読むなどの使い方は推奨されていないので気をつけましょう。
湯船に浸かりながらの読書も快適!
Kobo Clara 2Eのイマイチな点は価格
Kobo Clara 2Eの唯一気になる点は価格です。
前モデルのKobo Clara HDは15,180円でしたが、Kobo Clara 2Eは20,900円に値上がりしています。*発売当初は19,900円でしたが、2024年1月頃に1,000円値上がりしました。
5,720円の値上がり……
とはいえ、容量が増加し、防水機能が搭載されたことを加味すると、割と妥当な値上げだと思います。
【補足】2022年は円安などの影響もあり、競合のKindle端末も値上げが行われています。
ただ、この値上げにより、上位モデルのKobo Libra2との価格差が縮まりました。
端末名 | Kobo Clara 2E | Kobo Libra2 |
---|---|---|
本体価格 | 20,900円 | 25,800円 |
ディスプレイ | 6[インチ] | 7[インチ] |
解像度 | [ppi] | 300[ppi] | 300
フロントライト | 対応 | 対応 |
ナチュラルライト | 対応 | 対応 |
サイズ | 159×112×8.5[mm] | 161.6×144.6×9.0[mm] |
重さ | 170g | 215g |
容量 | 16GB | 32GB |
接続方式 | Wi-Fi | Wi-Fi |
数週間持続バッテリー | 対応 | 対応 |
防水機能 | IPX8等級 | ありIPX8等級 | あり
ページめくりボタン | 非搭載 | 搭載 |
端末カラー | ディープオーシャンブルー | ホワイト/ブラック |
特徴 | エントリーモデル | スタンダードモデル |
Kobo Libra2は楽天Kobo端末の中でも人気モデルで、電子書籍を読み進めるのに快適なページめくりボタンが搭載されています。
ディスプレイサイズも7インチとひと回り大きいですし、容量も倍の32GB使えます。
個人的には5,000円の価格差なら上位モデルのKobo Libra2をおすすめしたいです!
Kobo Clara 2Eを購入すべき人
ここまでの内容を踏まえて、Kobo Clara 2Eを購入すべき人の特徴を紹介します。
- ビジネス書や小説を中心に読む
- 小型で軽量の電子書籍リーダーが欲しい
- お風呂で読書したい
Kobo Clara 2Eは解像度が300ppiあるので、ビジネス書や小説などのテキスト主体の本は読みやすいです。
また、容量も16GBあり、テキスト主体の本だと約15,000冊格納できます。
漫画に関しても読みやすさは十分ですが、価格差が5,000円であることを考えると、より大きな画面でページめくりボタンが搭載されたKobo Libra2をおすすめします。
Kobo Clara 2Eは6インチと小型で重さも172gと軽量なので、コンパクトさを重視する方におすすめです。
持ち運びもしやすいですし、手が小さい方でもがっしり掴めます!
本モデルから防水機能も搭載されましたので、お風呂で読書したい方にもおすすめです。
まとめ:防水機能を搭載した小型の電子書籍リーダー
以上、Kobo Clara 2Eの良い点や気になる点を正直にレビューさせていただきました。
前モデル(Kobo Clara HD)と比較すると、容量も増加し、充電ケーブルがUSB-Cに変わり、防水機能が搭載されるなど素晴らしい進化を遂げました。
ただ、スペックの拡大や円安などの外部環境の影響もあり、値上がりしてしまったのが唯一の難点です。
電子書籍リーダーを購入する予算が2万円程度で、ビジネス書や小説などのテキスト主体の本を中心に読むのであれば、Kobo Clara 2Eを購入しましょう。
もう少し予算が出せる方であれば、5,000円高い上位モデルのKobo Libra2を購入することをおすすめします。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。ぜひ楽天Kobo端末で電子書籍を楽しんでください。