Kobo Sageはページめくりボタンが搭載され、ペンでの書き込みにも対応しており、防水機能も備えたプレミアムな電子書籍リーダーです。
ディスプレイサイズも8インチと大きく、競合のKindle端末にはない魅力がたくさん詰まっています。
ただ、その分価格も高いので、「Kobo Sageが気になっているけれど、購入するかどうか悩んでいる……」という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、Kobo Sageを実際に利用してみて感じた魅力や気になる点を正直にレビューさせていただきます。
Kobo Libra 2やKobo Elipsa 2Eとの比較もしておりますので、Kobo Sageが気になる方はぜひ参考にしてください。
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Kobo Sageの外観
まずはKobo Sageの外観から見ていきましょう。
Kobo Sageの本体カラーはブラックで、正面のデザインはこんな感じ。
持ち手側にはページめくりボタンが搭載されており、ディスプレイは画面とベゼルの間に段差がないフラットベゼルとなっています。
背面も同じようにブラックのカラーで、電源ボタンとRakuten Koboのロゴが印字されています。
重量は240gで、電子書籍リーダーとしては少し重い部類です。
端末のサイズ感としては紙のビジネス書とちょうど同じくらい。
ディスプレイサイズは8インチと大きいので、より大きな画面で電子書籍を楽しめますが、片手でがっしり掴むのは難しいです。
ただ、ページめくりボタンに合わせて握りやすい設計になっているので、十分片手でも読書を楽しめます。
Kobo Sageを利用する5つのメリット
実際にKobo Sageを使ってみて感じた魅力を5つ紹介させていただきます。
8インチサイズの大きなディスプレイ
Kobo Sageのディスプレイサイズは8インチで電子書籍リーダーとしては比較的大きな画面で読書を楽しめます。
端末名 | Kobo Nia | Kobo Clara 2E | Kobo Libra 2 | Kobo Sage | Kobo Elipsa 2E |
---|---|---|---|---|---|
ディスプレイ | 6[インチ] | 6[インチ] | 7[インチ] | 8[インチ] | 10.3[インチ] |
重さ | 172g | 170g | 215g | 240g | 386g |
楽天Kobo端末の中では2番目に大きいサイズ感です!
ちなみに競合のKindle端末には8インチのモデルはありません!
実物のビジネス書やコミックとほとんど同じ大きさなので、非常に読みやすいです。
特に漫画は画面サイズが大きい方が迫力も感じられますし、Kobo Sageなら見開きでも楽しめます。
Koboスタイラスが使える
Kobo Sageは楽天Kobo端末の専用ペンシル「Koboスタイラス」を利用することができます。
Koboスタイラスは別売りになりますが、専用のスタイラスペンを使うことで、直接電子書籍にメモを書き込めたり、本文をペンでなぞることでマーカーが引けます。
実際にKoboスタイラスを使ってみましたが、本文にマーカーを引く場面ではかなり便利だと感じました!
電子ノートとしても活用できる
Kobo Sageはノートブックを作成することも可能で、電子ノートとしても活用できます。
ノートブックは4種類あり、好きなテンプレートを選んで自由に文字を書き込むことが可能です。
ツールも充実していて、ペン先は5種類、太さも5種類、色合いも5色を選択できます。
また、Koboスタイラスには2つのボタンがあり、ボタンを押しながらペンをなぞらせることでマーカーや消しゴムとして機能します。
ツールも非常に充実していますし、持ち運びがしやすい小型の電子ノートとしても活躍できそう!
ページめくりボタンを搭載
Kobo Sageはページめくりボタンを搭載している点も魅力です。
私はこれまでに累計で10台以上の電子書籍リーダーをレビューしてきましたが、ページめくりボタンがあるのとないのでは読書体験が大きく異なります。
ページめくりボタンを押せばスイスイ読み進められますし、画面の押し間違いも少なくなるのでストレスフリーです。
多読家の人やこれからたくさん本を読んでいきたいと考えている人にこそページめくりボタンを搭載した電子書籍リーダーを使ってほしい!
防水機能を搭載
Kobo SageはIPX8等級*の防水機能を搭載しています。*IPX8等級…深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がないレベル
そのため、お風呂に持ち運んで湯船に浸かりながら読書を楽しむこともできますし、外に持ち運んだ際に水に多少濡れても心配不要です。
防水機能は搭載されていますが、湯船に沈めながら読むなどの使い方は推奨されていないので気をつけましょう。
お風呂でリラックスしながら電子書籍を楽しめるのは贅沢!
Kobo Sageの気になるところ
一方で、Kobo Sageを使ってみて気になったのは以下の2点です。
重量はやや重くなっている
Kobo Sageは8インチの大画面で電子書籍を楽しめる反面、重量はやや重いです。
以下にKindle端末とKobo端末のサイズと重さの関係をまとめてみましたが、基本的に電子書籍リーダーは画面サイズが大きくなるほど重量も重くなります。
たしかに、6インチや7インチの端末と比べるとやや重いですが、それでも240gなら個人的には許容できる重さだと感じました!
ディスプレイの大きさを取るか、軽さを取るかはトレードオフなので、ご自身の好みに応じて選んでみてください。
Koboスタイラスは別売り
Kobo Sageは専用のスタイラスペンで直接書き込みができる点が魅力ですが、肝心のKoboスタイラスは別売りです。
現在はKoboスタイラスが生産終了しており、後継のKoboスタイラス2が9,180円で販売されています。
専用のスタイラスペンで9,180円は高い……
とはいえ、KoboスタイラスがあることでKobo Sageの使い方の幅が広がるのは間違いありません。
手書きでメモを取ったり、電子ノートとしても活用したい人はKoboスタイラス2を購入しましょう。
Kobo Sageは何でもできるが故の微妙な立ち位置?
Kobo Sageは8インチのディスプレイサイズにページめくりボタンと防水機能を搭載しており、専用のスタイラスペンで手書き入力もできるプレミアムな電子書籍リーダーです。
この欲しい機能が詰まったオールマイティーさがKobo Sageの魅力でもありますが、下位モデルのKobo Libra 2と上位モデルのKobo Elipsa 2Eとの差も小さい微妙な立ち位置でもあります。
人によってはKobo Sageよりも下位モデルのKobo Libra 2や上位モデルのKobo Elipsa 2Eが適している可能性もあるので、それぞれのモデルとの違いを比較して紹介させていただきます。
Kobo SageとKobo Libra 2の比較
Kobo Libra 2は7インチサイズのディスプレイにページめくりボタンを搭載した人気のモデルです。
Kobo Sageと同時期に発売されていますし、見た目もスペックも非常に似ています!
Kobo Sage | Kobo Libra 2 | |
---|---|---|
価格 | 36,800円 | 25,800円 |
ディスプレイ | 8インチ | 7インチ |
タッチスクリーン | Carta flush E Ink HD 1200 | Carta E Ink HD 1200 |
解像度 | 300ppi | 300ppi |
容量 | 32GB | 32GB |
フロントライト | ComfortLight PRO | ComfortLight PRO |
サイズ | 181.4×160.5×7.6mm | 161.6×144.6×9.0mm |
重さ | 240g | 210g |
バッテリー | 数週間利用可能 | 数週間利用可能 |
充電ケーブル | USB-C | USB-C |
防水機能 | 対応 | 対応 |
ページめくりボタン | 搭載 | 搭載 |
Koboスタイラス | 対応 | 非対応 |
Kobo Libra 2とKobo Sageの大きな違いは「ディスプレイサイズ」と「手書き入力機能」の2つ。
少しでも大きなディスプレイで電子書籍を楽しみたい方や手書きでメモやノートを取りたい方は「Kobo Sage」を購入すべきですが、そこまでこだわりがなければ10,000円安い「Kobo Libra 2」でも十分です。
Kobo SageとKobo Elipsa 2Eの比較
Kobo Elipsa 2Eは10.3インチの大画面にペンで直接書き込みができる電子書籍リーダーです。
Kobo Sage | Kobo Elipsa 2E | |
---|---|---|
価格 | 36,800円 | 54,800円 |
ディスプレイ | 8インチ | 10.3インチ |
タッチスクリーン | Carta flush E Ink HD 1200 | Carta E Ink HD 1200 |
解像度 | 300ppi | 227ppi |
容量 | 32GB | 32GB |
フロントライト | ComfortLight PRO | ComfortLight PRO |
サイズ | 181.4×160.5×7.6mm | 227.3×192.8×7.9mm |
重さ | 240g | 386g |
バッテリー | 数週間利用可能 | 数週間利用可能 |
充電ケーブル | USB-C | USB-C |
防水機能 | 対応 | 非対応 |
ページめくりボタン | 搭載 | 非搭載 |
Koboスタイラス | 対応 | 対応 |
Kobo SageとKobo Elipsa 2Eで大きく異なるのは以下の3つです。
- ディスプレイサイズ
- 防水機能
- ページめくりボタン
Kobo Elipsa 2Eは10.3インチのタブレットサイズであるため、より大きな画面で電子書籍を楽しめますし、広々とペンで書き込みができます。
ただ、Kobo Elipsa 2Eは防水機能が非対応で、ページめくりボタンも付いていません。
手書き入力機能を重視するなら「Kobo Elipsa 2E」、持ち運びやすさや端末の操作性を重視するなら「Kobo Sage」がおすすめです!
まとめ:Kobo Sageを購入すべき人
以上、Kobo Sageを実際に使ってみて感じたことを正直にレビューさせていただきました。
最後に本記事のまとめとして、Kobo Sageを購入すべき人の特徴を記しておきます。
- 実物のビジネス書やコミックと同じ大きさで電子書籍を楽しみたい
- 電子書籍を読みながら直接メモを書き込みたい
- 持ち運びやすい電子ノートが欲しい
- 漫画をスイスイ快適に読み進めたい
- お風呂で読書を楽しみたい
Kobo Sageはディスプレイサイズが8インチと電子書籍リーダーの中でも比較的大きく、実物のビジネス書やコミックとほとんど変わらない大きさで読書が楽しめます。
また、ページめくりボタンや防水機能など電子書籍をより快適に利用するために欲しい機能も備わっていますし、専用のペンを使えば直接手書きでメモを取ることも可能です。
価格こそ少し高めではありますが、その分誰しもが満足できる機能が備わっているので、ぜひ気になった方はKobo Sageを使ってみてください。