2025年5月に「BOOX Go Color 7 Gen2」が発売されました。
Gen2(第2世代)ということで、BOOX Go Color 7の後継機に当たります。
前モデルと同様、7インチサイズのディスプレイに、カラー表示対応、そして物理ボタンが搭載されていますが、本モデルでは新しくBOOX InkSenseスタイラスでの書き込みに対応しました。
本記事ではBOOX Go Color 7 Gen2を実際に使って感じた魅力や気になる点を正直にレビューします。
前モデルからの進化点についても分かりやすく紹介するので、BOOX Go Color 7 Gen2が気になっている方はぜひ参考にしてください。


BOOX Go Color 7 Gen2の外観

BOOX Go Color 7 Gen2のスペック | |
---|---|
発売年 | 2025年5月 |
価格 | 44,800円 |
OS | Android 13 |
CPU | Qualcomm 8コア |
RAM | 4GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB UFS2.2 |
ディスプレイ | 7インチ |
タッチスクリーン | Kaleido 3 Carta1200フラットディスプレイ |
解像度 | 【白黒】300ppi 【カラー】150ppi |
ライト | CTMフロントライト(暖色と寒色) |
バッテリー | 2300mAh |
スロット | USB-C (OTG対応), microSDカードスロット |
サイズ | 156×137×6.4mm |
重量 | 191g |
防水機能 | 非対応 |
端末カラー | ブラック |
BOOX Go Color 7 Gen2はこんな感じのパッケージで届きます。


これまでは黒のパッケージが多かったんですが、今回は橙色のパッケージで新鮮さが感じられました!
パッケージを開封すると、以下の付属品が同梱されています。


- BOOX Go Color 7 Gen2本体
- 充電ケーブル(USB-C)
- Micro SDカード リリースピン
- 取扱説明書
- 保証書
BOOX Go Color 7 Gen2の本体カラーはブラックで、物理ボタンが搭載されている持ち手側はベゼルが太く、左右非対称のデザインとなっています。


背面の仕様は前モデルと変わらず、ブラックのカラーにさりげなくBOOXのロゴが印字されています。


重量は191gとなっており、私が持っているiPhone 15 Pro(187g)とほとんど変わらない重さです。


ディスプレイとベゼルの間には溝がないフラットな構造となっているので、埃が溜まる心配も入りません。


ディスプレイサイズは7インチで、一部アプリでページめくりの機能を割り当てられる物理ボタンも搭載されています。





物理ボタンの部分は少し丸みを帯びており、前のモデルと比べてかなり押し心地が良くなっています!


前モデル(BOOX Go Color 7)からの進化点


BOOX Go Color 7 Gen2はBOOX Go Color 7の後継機に当たるモデルです。
前モデルと比較してどこが進化したのか気になる人もいると思うので、両者のスペックを比較してみました。
BOOX Go Color 7 Gen1 | BOOX Go Color 7 Gen2 | |
---|---|---|
発売年 | 2024年6月 | 2025年5月 |
価格 | 49,800円 | 44,800円 |
OS | Android 12 | Android 13 |
CPU | Qualcomm 2.4GHz 8コア | Qualcomm 8コア |
RAM | 4GB LPDDR4X | 4GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB UFS2.2 | 64GB UFS2.2 |
ディスプレイ | 7インチ | 7インチ |
タッチスクリーン | Kaleido 3 Carta1200 ガラススクリーン | Kaleido 3 Carta1200フラットディスプレイ |
解像度 | 【白黒】300ppi 【カラー】150ppi | 【白黒】300ppi 【カラー】150ppi |
ライト | CTMフロントライト(暖色と寒色) | CTMフロントライト(暖色と寒色) |
ペンでの書き込み | 非対応 | 対応 InkSneseスタイラス |
バッテリー | 2300mAh | 2300mAh |
サイズ | 156×137×6.4mm | 156×137×6.4mm |
重量 | 191g | 191g |
防水機能 | 非対応 | 非対応 |
端末カラー | ブラック/ホワイト | ブラック |
ご覧の通り、端末のサイズ感や基本的な性能に大きな違いはありません。
Gen1からGen2への大きな進化点は以下の3つです。
Android 13に対応
BOOX Go Color 7 Gen2はAndroid 13に対応しています。
Android 13 とは
2022 年 8 月 15 日にリリースされた Android 13 では、デザイン性やカスタマイズ性が高まりました。加えて、他のデバイスとの連携やアプリ間の連携が強化され、利便性も向上しています。
また、スマホ内の画像や動画といった重要なデータや、クリップボード上の個人情報などを守るセキュリティ機能も強化され、Android 12 よりさらに使いやすくなりました。
Android Magazine



正直なところ、使っていて大きな変化を感じる部分ではありませんが、OSのバージョンアップは加点要素です!
InkSenseスタイラスで書き込みが可能
BOOX Go Color 7 Gen2はInkSenseスタイラスでの書き込みが可能になりました。
InkSenseスタイラスは別売りになりますが、滑らかで自然な書き心地を追求した充電式スタイラスペンです。





USB-C充電に対応しており、軽量(12g)で持ちやすい設計になっています!
ペン先には高反応なPOM素材が使用されており、4,096段階の筆圧感知によって、繊細な表現から力強い描線まで自由自在に書き込めます。


また、多機能サイドボタンを搭載しており、消しゴムなどのツールへ素早く切り替えることも可能です。




価格が安くなった
BOOX Go Color 7 Gen2の価格は44,800円。
前モデルのBOOX Go Color 7は49,800円なので、5,000円も安くなっています。



昨今、電子書籍リーダーの値上げが続いている中、性能も進化している上に価格も下がっているのは素晴らしいです!


BOOX Go Color 7 Gen2を利用するメリット


実際にBOOX Go Color 7 Gen2を使って感じた魅力を5つ紹介します。
様々な電子書籍サービスを利用できる
BOOX Go Color 7 Gen2はAndroid 13を搭載しているカラーE-inkタブレットです。
Google Playストアが内蔵されているので、様々な電子書籍アプリを自由にインストールすることができます。
Kindleアプリをインストールすれば、Kindleストアで購入した電子書籍が読めますし、Koboアプリをインストールすれば、Koboストアで購入した電子書籍が読めます。


2025年7月時点、Android13におけるBOOX端末において、Koboアプリの書籍が読み込めないという問題が発生しています。システムアップデートによって問題が解消されるのを待つ必要がありそうです。



他にも「少年ジャンプ+」や「サンデーうぇぶり」など様々な電子書籍アプリが利用可能です!
Kindle端末やKobo端末と違って、1つのデバイスで複数の電子書籍ストアを利用できるのはBOOX端末の大きな強みです。
カラーで視覚的に電子書籍を楽しめる
BOOX Go Color 7 Gen2はカラー表示で視覚的に電子書籍を楽しめます。
ディスプレイは前モデルと同様、「Kaleido 3」が搭載されており、グレースケールは16段階、カラーは4,096色で表示されます。





白黒モデルと違って、本の表紙をカラーで眺められるだけでもテンションが上がりますね!
小説やビジネス書といったテキスト主体の本であれば、装飾や図解などもカラーで楽しめますし、ハイライトも色を使い分けることが可能です。


また、カラー版の漫画であれば、1コマずつ視覚的に楽しめるので最高です。





電子ペーパー特有の柔らかな色調にはなりますが、個人的には十分カラーを楽しめると感じました!
物理ボタン搭載で快適に読書できる
BOOX Go Color 7 Gen2には物理ボタンが搭載されており、各種アプリで設定することでページめくりの機能を割り当てることができます。


Kindleアプリでのページめくり設定方法
電子書籍を開いた状態で中央付近をタップ→右上に表示される「Aa」を選択→その他→音量ボタンでページをめくるをONにする
Koboアプリでのページめくり設定方法
電子書籍を開いた状態で中央付近をタップ→右下に表示されるスパナマークを選択→音量キーでページをめくるをONにする
ページめくりの機能を割り当てることができれば、物理ボタンを押すことでスイスイ快適に読書が楽しめます。
ポチポチとボタンを押すだけでページを前後に読み進められるのは便利ですし、タップ操作と違って押し間違いのストレスが軽減される点も良いです。



私はこれまでに23台の電子書籍リーダーを使ってきましたが、物理ボタンがあるかないかで読書体験は大きく異なると感じています!
電子ノートとして活用可能
BOOX Go Color 7 Gen2は電子ノートとしても活用可能です。
ノートのテンプレートも非常に充実しており、様々な使い方ができます。


利用可能なノートのテンプレート
- 白紙
- Grid Point 1
- Grid Point 2
- 20行横罫線
- 16行横罫線
- 12行横罫線
- English 1
- English 2
- Stave 1
- Stave 2
- Small Grid 1
- Small Grid 2
- Big Grid 1
- Big Grid 2
- Matts Grid 1
- Matts Grid 2
- Matts Grid Ⅱ 1
- Matts Grid Ⅱ 2
- プラン
- カレンダー
- Vertical Lines 1
- Vertical Lines 2
- 戦略分析
- コーネル式
ペンの追従性も良いですし、ペンの種類や色、線幅も自由に変更できます。





カラー表示に対応しているので、色も使い分けられるのはいいですね!
各種ツールも充実していますし、使い勝手も申し分ありません。


電子書籍を読む用途以外でも使える
BOOX Go Color 7 Gen2はAndroid OSを搭載しているので、電子書籍を読む用途以外でも活用できます。
例えば、Google PlayストアからGoogle Chromeをインストールすることによって、Webブラウジングも可能です。





割と動きもサクサクですし、Web記事をカラーで読めるので、寝る前に調べ物をしたい時にも活用できます!
あと、スマホと比べると質が悪いものの、一応YouTubeで動画も視聴可能です。





私は寝る前にBOOX Go Color 7 Gen2でYouTubeを開いてリラックスできるBGMを流したりしています!
他にもGoogle Playストアから様々なアプリがインストールできるので、自分に合った使い方を試してみてください。


BOOX Go Color 7 Gen2のデメリット


一方、BOOX Go Color 7 Gen2を使って気になった点についても3つ紹介させていただきます。
ペンが端末の側面にくっつかない
BOOX Go Color 7 Gen2本体の側面にInkSenseスタイラスはくっつきません。
そのため、保管する際や持ち運ぶ際はInkSenseスタイラスを失くさないように気をつけましょう。
端末本体とペンを常に一緒に持ち歩きたいのであれば、ペンホルダー付きのマグネティックケースがおすすめです。





本体もしっかりカバーした上で、ペンも失くしにくくなって良いですね!
物理ボタンが使える電子書籍は限られる
BOOX Go Color 7 Gen2には物理ボタンが搭載されていますが、物理ボタンが使える電子書籍は限られます。
SKTの公式サイトでは、物理ボタンが使える電子書籍アプリと使えない電子書籍アプリの例として以下が挙がっていました。
物理ボタンでページをめくることによって読書の快適性は上がりますが、物理ボタンが利用できなくてもタップやスワイプ操作でページを切り替えられるので、アプリの利用自体に問題はありません。



私も物理ボタンが利用不可な「少年ジャンプ+」や「サンデーうぇぶり」を読んでみましたが、タップ操作で十分快適に読めました!
防水は非対応
BOOX Go Color 7 Gen2は防水非対応です。
突然の水しぶきにも対応可能といった防滴性能は備えていますが、水中に浸したり、高圧の水やその他液体にさらしたりすることは意図されていないので、お風呂では利用しないようにしましょう。



日常の水の露出、偶発的なこぼれ、飛沫、軽い雨などからは保護してくれます!
まとめ:BOOX Go Color 7 Gen2を購入すべき人
以上、2025年5月に新しく発売された「BOOX Go Color 7 Gen2」をレビューさせていただきました。
前モデル(BOOX Go Color 7)の時点で完成度は高かったですが、新たにペンでの書き込みが可能となり、価格もさらに安くなった点は非常にポジティブです。
特に以下のような特徴に当てはまる方はBOOX Go Color 7 Gen2と相性が良いので、ぜひ使ってみてください。
こんな人におすすめ
- 複数の電子書籍サービスを利用したい
- カラーで視覚的に電子書籍を楽しみたい
- 物理ボタンを使って快適に読書したい
- 電子ノートとしても活用したい
- 目に優しい端末でWebブラウジングしたい



